キャンセルされたこと、ありますか?
以前、アドバイザーの方からこんなご質問をいただきました。
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橋口先生のブログ、いつも楽しく読ませて頂いています。
ハッと気づくことがたくさんあり、とても勉強になります。
もしよろしければ(図々しく)リクエストがあります。
私は現場サービスでお客様にキャンセルされることがあります。
「今月は忙しいので来月以降で・・・」のような理由が多く、
キャンセル直後は大変落ち込みます。
「この前の作業が気に入らなかったのかな」
「どうすればキャンセルが減らせるかな」
など、いろいろ悩みます。
橋口先生もそのような経験はございますか?
キャンセルをテーマに、
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キャンセルされる事、もちろんあります。
仕事をしていてその経験がない方なんていないんじゃないかなあ?
(私の場合、「当日キャンセル」の場合は
キャンセル料をいただいておりますが、
それ以外は日程振替で対応しています)
この方のように、昔は悩んだこともありました。
ですが、今はあまり気にしません。
キャンセルされた場合に大事なのは「事実」を見極める事。
「キャンセルの理由はお客様の都合?それとも私に対する不満?」
ここがはっきりしていないのに
色々と考えすぎて落ち込んでしまうと、
他の仕事にまで影響しかねません。
フリーランスは心の状態、大事です。
お客様の都合や日程変更、結構多いです。
整理収納のプロが思うほど
お客様にとって片づけの優先度は高くありません。
家族の予定や整理収納作業の予算、
仕事の都合や楽しいイベントなど
色んな事情をひっくるめて「片づけよりもこっちの方が大事」
ということは、よくあります。
この場合、「自分が悪かったのか」と悩むよりも
次の日程を相談したりご希望のタイミングでリマインドメールを
出す方がいいです。
次のお約束がいただけない場合もあります。その場合も、
- 作業を依頼しようと思わなかったか
- 私への不満か
の両方がありえます。
1.は、カウンセリングで解決・満足されたとか、
作業の予算は考えていないなど「お客様の都合」。
この場合は落ち込む必要はないですし、
その何年か後に「やっぱり作業も」と言われる場合もあるので、
「お客様にとっての最適なタイミング」
というものがあるんだろうな、と
割り切ることにしています。
そして2.の場合は、自分を振り返ることも大事。
でもね、明確なクレームじゃないかぎり、
不満やその理由を伝えてくれるお客様は
少ないのではないでしょうか。
だから、1.なのか2.なのかも、結局、わからない。
つまり、悩んで落ち込んでも
いいことなんて、一つもありません。
出来ることがあるとすれば、
お客様とのやり取りや最後の作業を
思い出しながら自分なりに推測し、
改善できそうなことを次に生かす事。
落ち込むのではなく、
成長するための分析・改善をする。
それにつきるんじゃないかな?
「以前他の方に頼んだことがあります」
と言われることがあります。
そんな時は「リピートしなかった理由」
を聞かせていただき、自分の学びにしています。
その度に、
「自分も同じ事をされている可能性が
あるということなんだ」と、覚悟しています。
満足してもらえるよう全力で頑張るけれど、
全員に満足してもらえるとは限らない。
そう肝に銘じています。
ですから心底嬉しいのが、
昔のお客様から久しぶりのご依頼をいただいたり、
ご依頼はなくても近況報告をいただけた時。
「満足してもらえていてよかった!」と、
答え合わせができた瞬間です。
自分にできることに精一杯集中し、
それでご縁がなかった時には
無駄に悩んで落ち込みすぎないこと。
別の人とのご縁でその方が満足されたなら、
それはそれでよかったと割り切ること。
そんな風に考えてみてはどうでしょう。
たくさんのお片づけのプロが
前向きにこの仕事を続けられることで、
その先にいらっしゃるたくさんのお客様が
幸せになれるといいなあと思います。