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「母になったあなたに贈る言葉」

2020年11月8日

母になったあなたに贈る言葉

「抱きなさい 子を」浜 文子

抱きしめなさい 子を
育児書を閉じ
子育てセミナーを欠席し

抱きしめなさい 子を
誰にも遠慮せず
あなたの子を しっかりと
抱きしめなさい

抱きしめなさい 子を
母の膝が 子どもの愁いの
すべてを除く その時代に

いつか母の膝は
子の悲しみに近づけない日がやって来る
やがて母の手が
子の涙を拭いてやれない日が訪れる

きっと来る その日
子が涙を拭う手に
柔らかな記憶の手が重なるように
痛む子の心が
温かな思い出の膝に包まれるように

母よ 抱きしめなさい 子を
もう何もしてやれない日のために
抱きしめる手が 子の未来に届くよう
幾度も 幾度も 抱きしめなさい

母たちよ
やがて別れる者として
あなたの子を しっかり胸に 抱きなさい

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『母になったあなたに贈る言葉』
(浜文子・著、清流出版)より

我が家の娘と息子は、気づけば社会人と高校生。
まだまだ先はあるし、大きい子どもならではの悩みもあるけれど、
時々、小さかった頃を、懐かしく思い出します。

今と比べると、手はかかりました。
色んな意味での「制限」もありました。
未熟な母故の悩みも、色々、たくさん、ありました。

けれど、あの時代は自分にとって、
宝物のような日々でもありました。

電車の中で小さな子供とお母さんの姿を見かける度に、
我が子達とのあの時代を、もう一度歩きたいなあ、と思います。

でも当時は、その事だけで一日が終わってしまう自分に、
焦ったり、落ち込んだり、空しくなってしまう日もありました。
「自分だけが社会から取り残されてしまった…。」
仲のいい夫も子どももいるのに、そんな孤独感を抱えていた時期がありました。

でも、そんな気持ちと向き合いながら、
「今できる事」と「今しかできない事」に
視点と気持ちを切り替えた事で、
(これは本当に社会人になって学んだ『7つの習慣』のおかげ)

子ども達の成長に合わせて
少しずつ自分の仕事を再開(起業)し、
主人とその時々で話しあい(バトル?)を重ねながら
仕事の量を少しずつ増やすことができました。

おかげで子ども達が大きくなった今も、
「もっと子育てを楽しめばよかった」と後悔せずに
今も家族円満のまま、仕事に全力投球できる年代になりました。

だから今、目の前の小さな我が子との代り映えのない日常に
なんとなく不安になっているママ達には

「今の状態はずっとは続かないから大丈夫だよ」
「今しかできないことを楽しんでみて」
「そのためにできる工夫と手抜きをしっかり考えよう」
「世間の期待する妻・母像なんて気にせずに」
「困ったり不満な事は、勇気を出して大事な人にちゃんと伝えて」
「今の頑張りは、いつか必ず、自分への自信になるよ」

など、老婆心ながらかけたい言葉が山ほどあります。

小さな子どもとの毎日を頑張った時代は、
喜び、笑い、落ち込み、悲しみ、焦りや何かへの怒りも、
全てひっくるめて一生懸命だった、かけがえのない時期。

それはやっぱり、
母としての、汗と涙の青春時代」です。

そんな大事な時期が「暗黒時代」にならないよう、

どうか周りのサポートを受ける事を、
遠慮したり躊躇したりしないでくださいね。

母業を頑張るあなたのためにも、
お子様・ご家族のためにも。

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