お母さんは片づけたい、子ども達は片づけたくない?
先週末は3名・9時間!のお片づけサービスでした。
中学生2人・小学生1人の3児のワーキングマザーのお宅。
アドバイザー仲間2名と、お子様がた3人をまきこんで
「子ども部屋2つ、寝室1つ、奥様書斎」の計4部屋を
一気に進めました。
でもね、最初はどうなる事かと思いました。
というのは、
子ども達が全く乗り気じゃなかったから(笑)。
片づけサービスの時は、ご依頼者様に対して
「ご家族の同意」を必ず事前に確認します。
それでも、いざ当日伺うと
微妙に乗り気じゃないご家族、というパターンは
「片づけの仕事あるある」です(笑)。
特に母と子どもの会話なんて、
・お母さんは伝えて同意がとれたと思ってる
・子どもはあんまり賛成してない または よく聞いてない
って、日常茶飯事。
もちろん我が家も 笑。
という事で、
あらかじめそんな状況も覚悟しつつ
様々な仕込み&準備、そしてなにより
会話のイメトレをして伺うんです。
こちらも毎回ドキドキ!
※そして実際は「イメトレ意味ない?」的に
ぶっつけ本番な展開になりがち…笑
今回は、まず3人がリビングに
降りてきてくれるのに30分。
そこから、しぶしぶといった表情の3人相手に
お母さんもご同席でご挨拶とお話。
だまったままだったり、
お母さんと小声でなにやらもめてたり、
からの
まずは長男君がある一言をきっかけに
次々と自分から意見・質問・希望を言ってくれるように。
(※ただし試験勉強のため、あまり時間はさけないので
作業の順番や時間の詳細を相談)
次は小学生君が、
長男君と私の会話を聞いているうちに興味を持ってくれ
事前アンケートに記入しながら会話に乗ってくれるように。
(小学生君は前回の作業時に学用品コーナーの相談を
していたので、私にも少しは慣れてくれたよう)
一番時間がかかったのは長女ちゃん。
目を合わせてくれない、
お母さんに小声で不満を伝えるだけ、
質問にも答えが返ってこない…。
忙しいお母さまの貴重な作業日なので、
助っ人アドバイザー2名には
お母さまの書斎から先に始める指示を出し
お母さまにも途中から席を外して
書斎の作業に移動していただき、
小学生君だけが隣に残って見守る中、
どんな言葉なら彼女に届くかを考えながら
色んな事を語りかけました。
途中で少し視線が変わったり、
表情が変わったり、
わずかな変化を繰り返しながら、
「我慢くらべ」のような時間が
小一時間ぐらい続いたでしょうか。
やっと、長女ちゃんが
堰を切ったように話し始めてくれました。
3人の中で一番、自分の部屋に関して
色々な想いがあることがわかりました。
それまでの沈黙が嘘のように
長女ちゃんと小学生君の
「お部屋・おもちゃをどうする」相談が止まらない!
自分の部屋の片づけが「母親ごと」ではなく
「自分ごと」になると、子どもは一気に
積極的に意見を出し始める。
そんな変化を何度もみてきました。
だから作業を始める前の私の役割は、
子ども達に「主体的」になってもらう事。
なんとか全員のスイッチが入ったので、
後は頼りがいのある仲間2人がしっかり
コミュニケーションをとりながら進めてくれて、
子ども達の部屋の景色は、劇的に変わりました。
子ども達も本当は、
自分のスペースに関して思うことが
色々あるんだよなあと、毎回実感します。
お母さまとの作業はまだ続きますが、
子ども達のスペースは一日で無事終了。
作業後の3人でのファミレス打ち上げが
「皆でやりきった感」とあわせて
心底楽しかった一日でした。