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二分の一成人式 保護者代表スピーチ

2020年12月27日

二分の一成人式 保護者代表スピーチ

年末整理で、PC内に見つけた
「二分の一成人式」の保護者代表挨拶の原稿。
(「大掃除リスト」を取り出す予定だったのに…)

今は大学生の長女の小学4年生時代に
保護者代表スピーチを担当した時の原稿(過去記事)。

4年生の学級委員ママ8名の中から、
「橋口さんお願いっ!話し慣れてるよね?」と。

いやいや、それとこれとは…。
当日子ども達の前に立った時は、膝がくがくでした。

皆さん、こんにちは。4年〇組の○○○○の母です。

今年、学級委員の仕事をしていた関係で、
今日は皆さんのお父さんお母さんの代表として
ご挨拶をさせていただく事になりました。

今日は二分の一成人式、おめでとうございます。
そして、本当に素晴らしい発表を見せてくれて
ありがとうございました。

会場のあちこちでお父さんお母さんが楽しそうにうなずいたり、
涙ぐんだりしていました。皆さんは気がつきましたか?

普段「まだまだ子供だなあ」と思っていた皆さんの、
今日のしっかりとした姿を見て、
私達はとても頼もしく、誇らしく思いました。
そして「いつの間にこんなに大人になったんだろう」と、
少し寂しくもなりました。

10年前、生まれたての小さな赤ちゃんだった皆さんに、
私達は会う事ができました。

その時私達はとても嬉しかったと同時に、
「ああ、自分がしっかり守ってあげなくちゃ、
この子は生きていけないんだ」
と、急に怖くなったのを覚えています。

怪我をさせたらどうしよう?
ちゃんと元気に育ってくれるかな?
お友達たくさんできるかな?
勉強についていけるだろうか?

赤ちゃんの頃、幼稚園・保育園の頃、小学校入学の時、
そして今でも、

私達は色んな心配をして
ついつい皆さんにあれこれと口うるさい事を
言ってしまいます。

「宿題終わったの?」「遅刻しちゃうよ!」
「早く早く!」など、言われていませんか?

最近、我が家の娘は私に
「子どもがそんなこと言わないの」と言われたり
「もう子どもじゃないんだからしっかりしなさい」
と言われたり。
「子どもなのか子どもじゃないのか、どっちなんだよー」
と、困っています。

いつも親としてえらそうにしている私達ですが、
本当は私達も毎日迷っています。

「これで本当にいいのかな」と迷ったり、
子どもがせっかく学校の話をしてくれようとしているのに、
時間がなくて「後でね」と言ってしまったり。
夜、子どもの寝顔を見ながら、「あーあ・・・」と
反省しているのは、私だけではないと思います。

だから今日、皆さんに一番伝えたい事は
「おめでとう」よりも「ありがとう」です。

完璧なお父さんお母さんじゃない私達のもとで
10年間、元気に育ってくれてありがとう。
ガミガミ怒っちゃう事も多いのに、
いつも明るい笑顔を見せてくれてありがとう。

普段、あーしなさい、こーしなさいと口うるさい私達ですが、
本当は皆さんが毎日元気に笑ってくれているだけで
「こんなに幸せな事はないなあ」と、日々感謝しています。

今日の二分の一成人式にあたって私達もあらためて、
皆さんにとってよりよいお父さんお母さんになれるよう、
努力を続けようと思います。

皆さんが「大人になるのも楽しそうだなあ」
と思ってくれるような、
生き生きとしたかっこいい大人を
目指したいと思います。

だからこれからも、
お互いに悩んだり迷ったりするでしょうが、
親子で一緒に頑張っていきましょう。

普段照れくさくてなかなか伝える事のできない気持ちを
今日はお手紙にして、先生に託しました。
後で教室に戻ったら受け取って読んでくださいね。

最後に。
今回の宿題は、普段忘れてしまいがちな大事な事を、
たくさん思い出すきっかけとなりました。
素敵な機会を与えていただいた○○小学校の先生方に感謝しつつ、
ご挨拶を終わらせていただきます。
どうもありがとうございました。

この原稿を今読んでも、
当時の子ども達や保護者の方々の笑顔と
体育館に流れた暖かい空気を思い出せます。
(そして前に立った自分の心臓の音も)

二分の一成人式、全国的には賛否両論あるようです。
子ども達が親への感謝の言葉を強いられるとか、
勝手に発表のセリフを変えられるとか?

当時、我が家の子ども達の小学校では

  • 子ども達の歌&将来の抱負の発表(あれは事前チェックなかったかと笑)
  • 先生や保護者代表のスピーチ
  • 親から子どもへの手紙
  • 子どもからの親への手紙は「なし」

という形でした。

親ではなく「子ども達のための」イベント
に、なっていたと思います。
そんな形にして下さった先生がたに感謝です。

来年の二分の一成人式はどうなるのでしょうかね。
どんな形であっても「子ども達を祝う」式で
あって欲しいなあ、と思います。

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