■整理・収納・掃除

整理収納用語の意味と正しい順番の話

2020年11月7日

整理収納:用語の意味と正しい順番の話

整理、収納、片付け、整頓、掃除…。
「部屋をスッキリさせる」用語は多すぎてよくわかりませんよね。
今回はこれらの用語を解説しつつ、「片付けの正しい順番」を解説していきます。

 

片づけの2つの目的

片づけのプロでも勘違いしている事がありますが、お片づけには2つの目的があります
それは、

1.「わかるようにすること」
2.「見た目をきれいにすること」

の二つです。

1.わかるようにする:

・何がどこにあるか(⇒探し物がなくなる)
・要るか要らないか(⇒捨てるか捨てないかに迷わなくなる)
・あるかないか(⇒在庫管理に困らなくなる)

など「家にある物を把握する工夫」のことです。

おうちの中がわかりやすくなると、様々な家事が効率的になり、時間に余裕ができます。
漠然とした不安がなくなるため、心にもゆとりが生まれます。

「わかるようにする」は、片づけにおける第1目的であり、必須項目。

「キレイに片づけてもすぐリバウンドする」、
「キレイに収納しているのに家族が協力してくれない…」としたらほとんどの場合、

「わかる」状態になっていない事が原因です。

2.見た目をきれいにする:

  • 室内に出しっぱなしのモノをしまう
  • きちんと重ねたりそろえたりする
  • 収納グッズの形や色をそろえる

など、並べ方や収納グッズで我が家の見た目を、きちんと・スッキリ整えるのが目的です。
「自分の部屋、気持ちいいい!大好き!」と感じると、そこにいるだけで癒されたり
「この状態をキープしたい、片づけよう!」と思えたりします。

「見た目キレイにする」は、片づけにおける第2目的。必須ではありません。

ですが、整った気持ちのいい空間にいると気分が良くなりますから、
インスタ映えまでする必要は全くありませんが、
自分や家族が「キレイ♪」と思える状態にはしておきましょう。

部屋を片づける時、これまでは「わかる」と「キレイ」のどちらを頑張っていましたか?
まずは「わかる」が必須!「見た目キレイ」は後からゆっくりで大丈夫です。

 

「お部屋スッキリ!」用語の解説

さて、次は「お部屋スッキリ!」にまつわる用語達の解説です。

 

①整理=必要な物を残すこと

整理とは必要な物を残すこと。つまり「要不要」で仕分けて、不要を手放し要を残すことです。

※「要不要?それがわからないから困ってるんじゃないー。」
 と思う方はぜひ講座へどうぞ。「目からウロコ」の体験を約束します!

最初にこれを済ませておかないと、この後の手順を「不要な物」にもすることになります。
要らない服の衣替えを頑張ってませんか?要らない服のために引出しを買い足してませんか?
新たな収納グッズを買う前に整理をすると、無駄な手間とお金がかかりません。

 

②収納=使いやすく配置すること

収納に関してやってしまいがちな、

  • 適当な棚・引き出しにしまう「隠せばOK」収納
  • ギュギュっと入れちゃえ!「つめこみ」収納
  • パズルのようにピッタリ!「テトリス収納」

ビジュアル重視のコマーシャルやビフォアアフターを
「表面的に」見ていると、これが正しい収納だと勘違いしがち

ですが、収納の本当の目的は「使いやすく配置すること」。

それは「その場でサッと出し、その場で使って、その場でサッとしまえる」
場所に、定位置を決める事なんです。

理想的な定位置のルール

  • 使う場所の近く(=行動動線に沿って)に決める
  • すべての物に決める

これが、「家族が協力してくれるすっきり我が家」の定位置ルールです。

使う場所は、人それぞれ・家庭それぞれ。
ですから定位置のルールは「よそと違っていい」のです。
(例:メイクグッズを ①洗面所に収納する ②ダイニングコーナーに収納する)

 

片づけ=決めた場所(定位置)に戻すこと

普段、何気なく家族に言っている「片づけてー!」とは、「決めた場所に戻す」こと。
つまり、片づける場所を決めていない物は、片づけることができません。

「お母さんは片づけろって怒るけど、片づけって何をどうする事?」
そう困っている子どもは本当に多いです。

あなたのおうちでは、すべての物に「定位置」がありますか?
「片づけて!」の一言で、家族はあなたの期待通りの場所に物を戻してくれますか?

 

④整頓・掃除=乱れ・汚れを取り除くこと

整頓は、ぐちゃっと乱れている物をきちんと整えること。
掃除は、雑巾や掃除機でホコリや汚れを解消すること。

つまり、整頓と掃除は、部屋の「見た目」や「衛生状態」を改善する作業です。

片づいていないお宅には掃除用の洗剤が必要以上にたくさんあることが多く、
主婦(夫)の「この部屋の状態をなんとかしたい!」という気持ちが伝わってきます。

残念ながら、掃除では部屋は片づきませんしスッキリもしません。
ですが、①②③のプロセスで片づいた部屋は、掃除がとてもしやすく短時間で終わります。
簡単な掃除で部屋がキレイになるので、洗剤も最小限で済むように。

今まで掃除ばかり頑張っていた方はぜひ、①整理②収納③片づけからやってみましょう。

 

「お部屋スッキリ!」の正しい順番

これまでご紹介した4つのプロセスには、正しい順番があります。
それが図にあるとおり、①整理 ②収納 ③片づけ ④整頓・掃除 の順番です。

私がこの順番をお勧めする理由は、
「各プロセスを丁寧にすればするほど、次のプロセスがラクになる」からです。

①整理を頑張れば、物の量は減ります。物が減ると、
②行動動線に沿った「理想的な定位置」に収納できます。
③理想的な定位置は、片づけがその場で終わります。
④片づいた部屋の整頓・掃除は、ラクで早いのです。

 

片づく仕組みづくりは、未来への投資

4つのプロセスの前半、①整理と②収納 は、「片づく仕組みづくり」です。

その時の暮らし方にあわせて一度仕組みを作れば、
引越しや結婚、出産などで暮らしが大きく変わらない限り、見直しは不要です。

それに対して後半、③片づけと④整頓・掃除 は、「日常的なメンテナンス」。

暮らしていれば部屋は毎日物が散らかりますし、ジッとしていてもホコリは日々積もります。
部屋のメンテナンスは、生きている限り一生続く家事なのです。

片づけが嫌い・苦手な「中途半端なズボラさん」は、
面倒・難しいと思える仕組みづくりを避けて、大変な片づけに毎日悩まされます。
私達片づけのプロは「筋金入りのズボラさん」。
最初に仕組みづくりと向き合って、その後はずっとラクをしています。

片づけやすい仕組みづくりは、未来への価値ある投資
ぜひ正しい順番で進めて、その価値を体験して下さい。

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