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認定講師試験に合格するための勉強法

2020年11月7日

認定講師になるための勉強法

「認定講師試験に受かるにはどうすればいいですか?」
そう聞かれることがあります。

一般社団法人親・子の片づけ教育研究所では
認定講師を指導・育成する立場ですが、
私自身も整理収納アドバイザーとしては
過去に二つの認定講師試験を受け、
2級認定講座と準1級認定講座を伝えています。

整理収納アドバイザーの認定講師試験を受けたのは13年前。
協会設立初期の、理事以外に認定講師がいなかった時代に、
本部開催の講座を増やすため、試験を受けるよう言われました。

認定講座のスライドを使って
「私より講座内容をよくご存知ですよね?」
な理事達の前で話すのですから、それは緊張しました。

認定講師は、認定講座のスライドを作った人の意図をくみ取って
講座内容を正確に伝える事が大切。持論を語る場ではありません。

そのためには、講座スライドの一枚一枚をじっくり見ながら
よく考えることが大切。

  • 何を伝えるためのスライドなのか、要点は何か
  • わかりやすく伝えるにはスライドの言葉をどの順番で解説するか
  • 補足や事例は必要か。必要ならどう補足しどんな事例を織り交ぜるか
  • 前後のスライドとの関係・論理の流れはどうなっているのか
  • 楽しんでもらうにはどんな工夫ができるか
  • やる気になってもらうにはどんな工夫ができるか
  • より大きな満足をいただくためには何を心がけるか

他人の作ったスライドの意図を考えながら、
指導要綱があるならそれをじっくり読み込みながら、

最終的には「暗記」するのではなく
自分の言葉で自在に説明できるほど「深く理解」し、
生き生きとした言葉にのせる準備や練習を重ねます。

暗記するのでは、試験官の前に立った瞬間、
緊張して全てが吹っ飛んでしまいます。

理解していると、たとえ緊張しても
スライドを見れば話すべき事が思い出せます。

「事前に原稿を作るか作らないか?」は、人によって違うでしょう。

一言一句の原稿を作るのは、時間がかかるけれどお薦めです。
文章を作る段階で、理解できている部分と出来ていない部分が明確になります。
「てにをは」レベルまで考えていると、言葉に対する感覚が研ぎ澄まされます。
口に出すと「前に立つ自分」をより具体的にイメージしやすくなります。

ですが最終的には、「その原稿がなくても話せるぐらい」
自分の中に落とし込む事が不可欠。
しっかり落とし込めていないと、一言一句の細かい原稿は
かえって目を離せなくなってしまいます。

話す事の要点だけを箇条書きにする方法もあります。
その場合は、箇条書きをみてアドリブで話せるような準備が大切。
それも繰り返しの練習でしか身につきません。

講師になる練習は、つくづく地道な努力です。

でもそれを一つの講座でしっかりやっておくと、
他の講座でも応用できる「本物の力」がつき、
自主講座を作るコツも学べるはず。

スライド資料を見てたくさん考えながら読み込む。
原稿を作ってみたり、それをブツブツつぶやいてみたり、
自分が前に立って話す姿をイメージしたり、
実際に立って話してみたり。
今はスマホやオンラインでの録画も簡単、
自分を俯瞰し・チェックする事も出来ます。

「こんなに準備したんだからきっと大丈夫!」
そう思えるほどの準備を積み重ねて初めて、
自信を持って試験にのぞめるのです。

そして、そこまで準備した講座は、伝えていて楽しい。
自分が作った講座ではなくても、
自分の一部のように話しやすくなります。

悩んでいた受講生達が、
私の言葉で明るい笑顔に変わる。

講師として受け取れる最大のご褒美のために、
「伝えたい!」と思った認定講座の講師試験に、
ぜひチャレンジしましょう。

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