NHKドキュメンタリー「幸せな人間が幸せな馬をつくる」
偶然見つけて録画視聴したこの番組が、
新年早々、とてもとても心に響きました。
「調教師 藤原和雄 最後の400日」
は、日本の競馬界に革命をおこした
伝説の調教師・藤澤和雄さんの密着企画。
日本で一般的だった「スパルタ調教」を
馬に負担をかけない「馬なり調教」の流れに
変えた方だそう。
(私は競馬は大学時代に数回経験した程度で
まったく馬にも騎手にも調教師にも素人です。)
穏やかそうな笑顔の藤原さんの言葉には
人生・仕事・教育などに通じる
素晴らしい言葉が、たくさんありました。
■「特別な事をやってるわけじゃない。
貯金箱と同じで毎日小銭をちょこちょこと入れて
最後開けたときに「こんなにたまったの」って。
馬の調教ってそれに似てるの。
「きょうはたくさんあるから」ごそっと入れても、
だめなんだ。」
運動・スキルアップ・人との信頼関係とか
あー、ホントおっしゃる通り!
■「結果を出さなければ誰も真似してもらえない」
※馬なり調教を広めるためには、という流れでの
言葉
自分自身が、片づけ・仕事・家族関係を整えて
幸せだと思える人生を実践できていないと
それを伝える資格はないよね、と心改まります。
(私の起業当初から変わらないHPタイトルが
「幸せな毎日の『整理力』」ですからね)
■「一勝より一生」
※あえて「ダービーに出さない」という決断
おカネや勝利欲など大人の事情も絡みそうな世界で、
「何よりも馬の体が一番」を貫くことの
難しさと勇気は、想像してもしきれません。
…不登校や引きこもり、自殺などが増えた現代では
「子どもの体が一番」の社会を
改めて作りなおさなければと感じます。
■「調教時はスタンド(屋内)から馬を見ない。
馬と同じ高さのところにいて観察して
最初に(イギリスでの)修業時代に教わったことだから
雨の日も暑い日もこうやって馬と一緒に歩いて」
・・・
様々な成功・失敗と、
そこからの試行錯誤を経てきた言葉や、
我が子のように馬を可愛がる藤澤さんの笑顔や、
美しい馬達と彼らのストーリー、
レース終盤のクライマックスシーンを見てたら、
思わず競馬に行きたくなりました 笑。
番組最後のシーンで、暴れ馬だった馬を
調教する様子を眺めながら
藤原さんがおっしゃった事。
子どもと一緒だからね
走るのは好きなんです 基本的に
ただ一生懸命走るのは嫌いなんです
適当に走るのは好きなんです
に、深く、深く、共感!
自分がやりたいから、好きだから、が
最初の一歩でなければ、続かない。
やりたいと思って好きなように適当に走っているうちに、
もっと上手に、もっと早く走りたい
と、「本人が」思った時にはじめて、
一生懸命になれたり、誰かの厳しい一言を
素直に受け入れるようになるんだよな、と。
最初から
「これがいい」「これをしなさい」「このぐらいしなさい」
と言われるのでは、
子どもだけでなく大人だって
やっぱり意欲的には動けない。
勉強も片づけも起業も同じ。
偶然見つけたこの番組は、
新年最高のお年玉になりました♪