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子どもへのスマホの与え方

2024年4月21日

子どもへのスマホの与え方

気づけばあっという間の4月も下旬!

この春は異動になった社会人3年目の娘。
仕事から帰ると遅い食事を食べながらの
おしゃべり(報告?)が止まりません。

新たな職場に慣れるまでは、緊張も疲れも普段以上。
家庭という安全な場所で吐き出すことで、
疲れとストレスを解消しているよう。

※とはいえ、娘のおしゃべりは、
愚痴でさえもめちゃくちゃ笑えるという
不思議なトーク力です。

さて、「我が子にスマホ持たせる?持たせない?」問題。
学年の変わるこの時期、このテーマにお悩みのご家庭は多いかもしれませんね。

 

スマホを持たせたタイミング

当時我が家では
娘には中1の11月に、息子には高1入学時に
それぞれスマホを買い与えました。
(息子は娘に比べてかなり遅かった笑)

周りを見回すと、早い子は小学校高学年になると
塾に通う際の「親との連絡用に」
キッズケータイからスタートしていました。

娘は塾に行ってなかったので、
小学校を卒業する頃から欲しがるように。
「卒業したら会えなくなる友達との連絡手段」
という事情は、子ども達には切実なよう。

中学校に入ると部活動関連の連絡も
LINEを使う事が増えたため、
必要性も一気に上がったのを覚えています。

 

スマホを与える「前」にしたこと

「スマホを欲しがるのも必要なのも、もう仕方ない時代。
でも、心配な使い方をされてガミガミバトルが増えるのは
いやだなあ…。」と思った私。

「スマホは与える前が肝心!」と感じたので、
「どんなルールにしたらお父さんお母さんが
安心してあなたにスマホを与えてあげられるか考えてみて」
と、娘に伝えて書き出してもらいました。
※当時のブログ:中学生への携帯電話の与え方

なかなかいいルールを提案してきたので、
それにさらにいくつかルールを追加して納得してもらい、
娘はめでたくスマホをゲットしました。

当時たまたま話題になっていたのが
13歳の息子さんに「スマホの使用契約書」と合わせて
クリスマスにIphoneを与えたアメリカ人ママの18のルール。
とても共感し、当時の旧ブログにも書いています。

(1) このiPhoneは私が買い、あなたに貸しているものです。
(2) パスワードは私が管理します。
(3) 電話が鳴ったら出ること。
(4) 学校がある日は午後7時半、週末は9時に親にあずけること。
(5) 学校に持って行ってはいけません。メールする友だちとは直接話しなさい。会話は人生のスキルです。
(6) 破損したら、修理はあなたの責任よ。
(7) ウソをつく、中傷するなど、人を傷つけることに使わない事。
(8) 面と向き合って言えないことはメールで送らない。
(9) 友だちの親の前で言えないことをメールしない事。
(10)ポルノ禁止。情報は私と共有。知りたいことは私かパパに聞いて。
(11)公の場では電源を切るかマナーモードにする事。
(12)大事な部分の写真をやりとりなどしないこと。インターネットは巨大で強力。消すのは難しい。
(13)写真やビデオなどなんでも記録する必要はありません。自分の体験が永遠に残るものだから大切にする事。
(14)ときどき家に置いて出かける事。携帯は生き物でもあなたの一部でもない。取り残されるのを恐れず、器の大きい人間になりなさい。
(15)いい音楽をダウンロードして聴きなさい。視野を広げなさい。
(16)ワードゲームやパズル、知能ゲームで時々遊びなさい。
(17)上を向いて歩きなさい。周囲の世界に目を向けなさい。会話をしなさい。グーグルで検索をしないで思考しなさい。
(18)約束を守れなかったら没収します。もう1度話し合い、はじめからやり直しましょう。あなたと私は常に学んでいるチームメイトです。一緒に答えを出していきましょう。

スマホを持つことを俯瞰できる聡明さと
毅然としたルール、そして息子さんへの愛情が素敵。
守れなかったときには即没収して終わり、ではなく、
そこから一緒に話し合うという親の姿勢も勉強になりました。

 

スマホを与えた「後で」大事な事

当時も一か月たってから後日談を書いていますが
与えてから勃発するあれこれにルールの見直しもしたし、
「こらこら!」なドタバタもありました。
そうそう、初めての「彼氏できた報告」も、まさかのメール(おい)。

でもLINE以外のSNSはまだ使っていなかったので、
今の時代の親御さんが心配するようなトラブルはなかったです。
※ホント、SNSが心配すぎる時代ですよね…。

スマホを与えた後で大切なことは、
結果を見ながらルールの見直しをすること。

そしてそれ以上に子どもにしっかり理解させておくべきは
「スマホはあくまでも親が与えた物であり
問題を感じたらいつでも考え直す権限は親にある」
という事だと実感します。
(※これは子ども部屋にも当てはまります)

思春期の子ども達は口を出し過ぎると
「子ども扱いして欲しくない!」と、
関係が悪化したり反抗がひどくなりますが、

「ならぬものはならぬ」を毅然と伝えないと、
思いがけないトラブルになりかねないぐらいには
まだまだ子ども。

だからこそ、
普段は細かい口出しや束縛をせずに応援・信頼しつつも、
いざとなったらムッとされてもブレずに毅然と注意できる

「優しさと強さの両方を兼ね備えた親」
であらねばならないんだなあ、と実感します。
(親業は人格を磨く一番の修行だ…)

 

最後の最後は自己責任

そして、高校生以上になると
もはやスマホルールなんてないも同然!

だって子ども達は家にいる時間がどんどん短くなり、
スマホは外でも身につけっぱなしで
もはやコントロール不可能!

高校生以上の子ども達は
「自分がトラブルに合わないためにも」
自分でスマホトラブルを避ける力をつけるしかない。

 

今の時代、最も大切な土台は「親子関係」

だからこそ、最後の最後に一番大切なのは
「良好な親子関係」。
※私が理事をつとめるこちらのファミ片の講座でも
1級講座はここを一番大切にしています。

  • お互いに信頼できる
  • お互いに心配をかけたくないと思える
  • でも心配な事や不都合なことがあったら打ち明けられる
  • どんな時も味方でいてくれる

と、普段からお互いに安心できる関係を
日常の小さなやり取りの中で積み上げていく大切さを
実感します。

我が家がスマホを与えた当時から10年以上経ち、
今では子どもにSNSが与える悪影響の深刻さに
アメリカでは35州で規制がかかるような時代です。

「もう、スティーブ・ジョブズ、
ホント何を発明してくれちゃったんだよー!」

と思いつつ、
大人だってもはやスマホなしでは生きていけない。

だから大人が「上手に使いこなす」賢さを身につけて
我が子にもお手本を見せていかないとですよね。

片づけも勉強もスマホの使い方も、
「子どもに伝えたい大切な事は、まず自分から。」
改めて肝に銘じたいと思います。

 

思春期の片づけ

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