不登校について思うこと
昨日今日は、子ども達の母校(小中学校)の
入学式だったようです。
新品のランドセルや制服姿の子ども達と
春らしい装いのご両親の姿を見かけて
「お天気に恵まれてよかったなあ」と、ほっこり。
ワクワクとドキドキの両方のスタートでしょうか。
子ども達にとっても親御さんにとっても
いいスタートになるといいなあ、と思います。
その一方で今現在、
学校に行くことが辛い・行くことができない
子ども達にも想いを馳せてしまいます。
不登校の子どもの数は
増える一方の現代ですが、
整理収納の仕事でお伺いするお宅でも
学校に行けていない子ども達に
お会いする機会が本当に増えました。
10年前、我が家の娘が中1の頃も
クラスに1,2人は不登校の子がいて、
そのことを子ども達がごく自然に
受け入れている様子に、
「そんなに普通の事になってきたのか」
と驚きましたが、
(私もはるか昔、行きたくない時代が
あったけど休むという発想がなかった…)
娘の5歳年下の息子の時代は、
小学生のうちから同じ状況に
なっていた気がします。
学校が一部の子ども達にとって
「行くのが辛い場所」になっている事は
その子のかけがえのない時代を思うと
気の毒ではがゆい気持ちになりますし、
我が子を想う親御さんの不安や孤独感、
子どもに寄り添うための
あらゆる行動や努力を想像するだけで
同じ母として何とも言えない気持ちになります。
その一方で、不登校の子が増えたことで
数が力になり、社会の変化につながるはず
と、今後への希望も感じています。
社会全体が「今の時代の教育」について
真剣に模索し見直す流れになっていますし、
不登校の子どもが過ごせる居場所も
通いやすい学校の形態も、
少しずつですが増えてきています。
受験に関する学校のサポート体制も
今後はより柔軟になるでしょうし、
「93日間の介護休業制度が不登校対応にも利用可能」
というルールもあるようです。
(先日初めて知りました)
今現在、不登校と直面されているご家庭には
亀の歩みのような変化かもしれませんが…。
今後も社会の目や体制は、
大きく変わっていくと思うのです。
だから不登校と向き合う親子の皆さんが
将来への不安や心配を手放し、
「きっと大丈夫!」という希望をもって
今・目の前の状況や
それぞれの気持ちと向き合ったり、
(「行かない」という選択も、
子どもにはとても勇気のいる決断でしょうし)
親子で落ち着いた気持ちで
大切な話し合いができたり、
(親が一番の味方でいてくれる
事が子どもには一番心強いですよね)
学校に対しても勇気をもって
必要なサポートをお願いできたり、
学校にいかない間の「お家時間」を
よりいい時間にできる方法を
家族で考えたりと、
(どうかそれがお母さん一人の
役割になりませんように…)
たとえ学校に行かなくても
その子のかけがえのない時代が
その子の人生において
意味のある時代と思えるよう
全国のすべての親御さんと子ども達に向けて
(もちろん自分自身にも…)
心よりエールを送りたい春です。